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日本の未来を支える循環型農業。 にわとりの飼料用米と、鶏糞肥料のおはなし。

グリーンアース株式会社×
有限会社横田農場×
株式会社横浜ファーム 君津農場

メンバー

  • グリーンアース株式会社

    さん

    グリーンアース株式会社(八千代ポートリーグループ)代表取締役。鶏糞からできた循環型肥料の開発・販売を行っているメーカー。

  • 有限会社横田農場

    横田さん

    茨城県に170ヘクタール規模の農場を経営する横田農場さん。八千代ポートリーの飼料用米の育ての親であり、グリーンアースの鶏糞肥料もご使用いただいている。

  • 株式会社横浜ファーム 君津農場

    吉田さん

    農場肥料部にて、鶏糞から肥料製造を行っている。入社4年目。

循環型農業を目指して、にわとりのエサをお米へ。
飼料用米を求めて出会ったのが横田農場さんでした。

Q.八千代ポートリーとの出会いは?

森さん

八千代ポートリーは、全国の養鶏場のなかでも早い段階で飼料用米の導入を決めてますが、そのときに出会ったのが横田さんなんですね。
代表の笠原が経営企画部部長だった当時、全国の農家さんを行脚したと聞いています。

横田さん

そうですね。八千代ポートリーさんと出会った頃、ちょうど国の飼料用米に対する補助金制度が始まったため、私たちも飼料用米を作ろうかという話をしていました。
この制度は、国内の米の消費量減少に伴い、畜産のエサを海外のとうもろこしから米に代替えできないか、と始まった制度です。

森さん

八千代ポートリーはそれまで、エサの100%を輸入に頼っていました。
輸入品は価格や供給が安定しないことと、日本の人口減少に伴い米の消費も減るだろうという考えもあり、循環型農業の観点から飼料用米を使うことになりました。

吉田さん

横浜ファームでは毎日260トンものエサが必要になるので、国内生産で調達が安定していることは本当に重要ですよね。飼料用米は、食用と育て方が違うんでしょうか?

横田さん

農家さんによっては飼料用米専用の品種を作っているところもあるようですが、私たちのところは食用と同じ品種・作り方をしています。違うのは、選別の仕方くらいですね。

吉田さん

もともと食用のお米と同じだから、にわとりに与えるのも安心です。
国内で生産・消費ができることも良いことですよね。

農家さんの声に向き合い、応える。
鶏糞の肥料、BOSOペレットができるまで。

Q.鶏糞肥料づくりのきっかけは?

森さん

横田さんには、鶏糞からできた肥料であるグリーンアースのBOSOペレットにも開発当時から関わっていただいていますよね。

横田さん

はい、飼料用米とほぼ一緒のタイミングで、グリーンアースさんが鶏糞肥料を作っているという話を聞きました。
それまでは肥料もエサと同じように、ほとんどが海外輸入の化成肥料だったんです。飼料用米のお話をいただいたとき、国際情勢などの影響で海外の化成肥料が2倍3倍と高騰していて、そんなものをいつまで使い続けられるんだろうと考えていました。
BOSOペレットは、国内生産だから供給が安定しているし、化成肥料よりも相当安かった。ただ、やはり生き物からできた肥料。当時はなかなか扱いにくく、こうしてほしいという要望は色々厳しく出させていただきました(笑)

森さん

本当にたくさんのアドバイスをいただき感謝しています!(笑)
横田さんや他の農家さんからの声を聞いて、横浜ファームにその想いを何度も伝えたことを覚えています。

横田さん

「こんなんじゃ撒けません!」とさんざん言わせてもらいましたね(笑)
肥料は機械で撒くので、粉っぽくて遠くまで撒けなかったり、均一に撒けなかったりしたこともありました。逆に団子状に固まってしまって機械に詰まってしまったり。

森さん

横田さんには農家さんの目線で、作業効率のよい袋の大きさ等についてもアドバイスをいただきましたね。

横田さん

鶏糞肥料は化成肥料と比べると、何倍もの量を撒く必要があるので、効率はとても大事なんです。
八千代ポートリーグループのみなさんは、私の意見をしっかり聞いてくれて、どうしたら農家が使いやすくなるかを考えて、改良を重ねてくれました。
だからここまで一緒にやってこれたんだと思います。他の鶏糞肥料の生産者さんの多くは“肥料といえど鶏糞だからこれで限界”という感じで、ここまで向き合ってくれないんですよ。

ところで、鶏糞を使いやすい肥料にするのは大変なんじゃないですか?

吉田さん

そうですね。生き物なので、にわとりの種類・エサ・季節が違うと、鶏糞の質も変わるんです。
BOSOペレットは鶏糞を何度か発酵、乾燥させてから、ペレットの形状にしています。夏はにわとりが水をよく飲むし、鶏舎の気温を涼しく保つために水の気化熱を利用していたりするので湿度もあがる。水気の多い糞なんです。
逆に、冬場は糞も乾燥しやすい。なので、肥料にするときは細かい水分調整が必要になります。
水分が残っていると、横田さんがおっしゃっていたように団子状になってしまったり、出荷後に匂いがでたりしてしまうんです。

横田さん

作り方の基準はあっても、その時々でちょっとずつ細かく変えているってことなんですね。

吉田さん

はい。それから、ペレットの形状も、機械で撒きやすいように均一にしています。製造・営業が一丸となって頑張っています。

森さん

私たち八千代ポートリーグループの考え方は「日に新たに」それから「マーケット主義」。
お客さまがなにを考えているかを常に考えて、フィットさせていくことが大事なので、そんな想いを大切にしながら横田さんと一緒に改善を続けています。

横田さん

本来たまごの会社さんなのに、肥料づくりにも同じ熱量で向き合っている。それが信頼です。

森さん

私たちは循環型農業を目指しているので、肥料づくりも同じなんだと思います。
循環型農業といえば、横田農場さんでは研修の一環として、田植え・追肥(※肥料は春と夏の2回撒かれ、それぞれを元肥・追肥という)・稲刈りを体験させていただいてますよね。農家さんがどんなことをやっているかを肌で感じられるので、社内でも農業に携わるという責任や循環型農業を肌で感じられると好評ですよ。

横田さん

うちでやっている田植え体験は通常、田植えや稲刈りなど、“楽しいところ”しか体験してもらわないんですよ。だけど八千代さんだからこそ、追肥を体験してもらう価値がある。
せっかく鶏糞肥料も飼料用米も一緒にやってるんだからと、追肥をご提案しました。追肥は暑い時期に行うので、大変なところも経験してもらい、稲の中にどのくらい穂があるか、どうやってお米が育つかをみてもらって。
八千代ポートリーさんの規模で、社員さん全員がどこまで事業のことや農業のことを理解できるのかというのは難しいことだと思うので、一助となっていたら嬉しいですね。

吉田さん

僕はまだ体験したことがなくて…。次の機会が楽しみです!
自分たちが作った肥料がどう使われているのか、実際に体験することで新たな発見があって、そこからイノベーションが生まれるかもしれないですから。

日本の未来のための循環型農業。
農業の新たな在り方や価値を目指して。

Q.みなさんの目標は?

横田さん

去年はじめて元肥全量を鶏糞に切り替えたのですが、横田農場で使っている化成肥料の割合をもっともっと減らしていくことが目標です。

森さん

本当にありがたいです。
私は、BOSOペレットで作った横田農場さんのお米をブランド化したいですね。そのお米をグリーンアースで取り扱うことができたらいいなと思います。

吉田さん

いいですね。そのお米、ぜひ食べてみたいです。
僕は、肥料の生産者として品質を向上していくことです。
横田農場さんは鶏糞肥料の導入にとても積極的ですが、一般的な農家さんの鶏糞に対するイメージは、まだ“廃棄物”。匂いがあって扱いにくいというイメージもあるんじゃないかと思います。
実際は匂いもなく使いやすいペレットなので、価値向上のために肥料そのものの品質をさらに上げていきたいです。

横田さん

それは心強いですね。横田農場では追肥はまだ化成肥料なので、追肥も鶏糞にしたいです。
追肥は穂が伸びていて人の手で撒くことが難しく、ドローンでの散布になるので、より肥料づくりは難しくなると思います。実際にどこまでできるかはわからないですが、ぜひ一緒に作っていきたいです。

吉田さん

ありがとうございます、追肥づくりもぜひ一緒に挑戦したいです!

森さん

こういった取り組みをもっと多くの農家さんや消費者に知ってもらうことも大切ですよね。
先日そんな想いで、農家さん向けに横田農場さんの見学会も実施させていただきましたね。
日本の未来のために、サプライチェーン全体で循環型農業を推進しているという世の中にしていきたいです。

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